野良猫の過酷な暮らし〜冬

遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。

昨年暮れに舞い込んできた相談。

三田市ニュータウンの商業施設の裏で、子猫2匹が片寄あって生きている。

相談者さんは毎日通勤でその場所を通られ、2匹のお腹を空かした姿を見兼ねて朝晩ご飯をやっているが、この寒さの中なんとかしてやりたいがどうしたらいいのかわからないという内容。

すぐにその現場へ確認に行ったら、2匹が明らかに人からご飯をもらうのを待っている様子。

しかし捕獲器には入らない、入ってくれない。

そのくらいの警戒心があってこそ、今まで生き残っているのでしょうが。

三田の冬は本当に寒さが厳しい。

そして今年の冬は特別寒い。

毎回ご飯をもらえる保証のない生活がどれほど不安で厳しいものか、満たされて生きている人間には想像がつきにくいことかもしれない。

野良猫のほとんどが激しい飢えと戦いながら必死で生きている。

三田市郊外N地区のTNR現場にもさくらねこ(不妊手術を終えた猫がその印として耳をさくらの花びらのようにカットしたもの)が9匹いた。

餌やりのおばあさんがおられる現場でさえも、病気、事故、縄張り争いなどで餌場を追い出されたり離れたり亡くなったりで、1年も経たない内に2匹になってしまった。

寒い中、ご飯を食べにやってきてくれる。

この2匹は姉弟のきょうだい猫。

おそらく厳しい寒さの中、少しでもマシな場所を見つけて身を寄せ合って暖をとって寝ているのだろう。

想像するだけで胸が痛む。

元はと言えば、野良猫というものは人間が作り出したもの。

人間が飼っていた猫を捨てたり、逃したりして野良猫になったと言われている。

野良猫問題は猫の問題ではなく人間の問題なのです。

こんなふうに不幸な野良猫を作ってしまった責任において、私達人間は少しでも飼い主のいない不幸な猫を減らす努力をしなければいけないと思うのです。

街で野良猫を見かけたらそんな気持ちで心を寄せてやってほしいと思います。

「ごめんな、ほんまにごめんな」って。

どうか外で暮らす野良猫たちが、この厳しい冬を乗り切って元気に春を迎えることが出来ますように・・・(タカハタ )

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